Mrs.Yukiは、平嶺林太郎と大久保具視による生命体[ボールパイソン]の遺伝形質と生命体と人間の空間を緩やかに組み合わせる作品を展開。


自然界において生ることに困難をしいられる突然変異の遺伝因子を持つ個体を人為的自然交配によって品種の継承を行う。

こうした個体の変化や交配は、” 自然 ” からは区別されるように思われるが、世界を俯瞰してみた時にそれは極めて正常な現象である。


人の存在を象徴するモノの一つとしての家具とボールパイソンの育成繁殖空間が交わる作品は、遺伝子に起こる優劣で存在価値を区別する認識を人が変化させる試みである。

これは、人という物質がボールパイソンという物質を操り、そして、それはボールパイソンの持つ魅力的な色彩や模様によって、人がおびき寄せられ、操られているのかもしれないというその認識の反転を繰り返している。

 
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